緑内障|診療内容|大野眼科|山梨県上野原市の眼科クリニック

診療内容

緑内障

緑内障とは、眼と脳をつなぐ「視神経」に障害がおこり、視野が狭くなる病気です。緑内障は中高年の方に起こる代表的な病気であり、国内での失明原因第一位でもあります。少しずつ見える範囲が狭くなっていくため、病気が進行するまで自覚症状はほとんどありません。
緑内障の診断は眼圧検査、OCT検査、眼底検査、視野検査にて行います。治療は時系列に沿って、現状・目標について治療効果を分かりやすく説明していきます。
緑内障には根本的な治療がありません。一度発症したら生涯付き合う病気ですので、信頼できる医師の元で治療を続けることが大切です。

緑内障の症状

・視野が狭くなる
・視界の一部が見えにくくなる
・視力低下 など


一般的に緑内障の初期にはほとんど症状がありません。片方の眼のみに症状が現れることが多く、もう片方の眼の視野で補われてしまうことも気付きにくい要因です。症状のある場合はかなり進行している可能性が高いため、早めに受診なさってください。
また、急性閉塞隅角緑内障では、急速な眼圧上昇に伴い、激しい頭痛、眼の痛み、嘔吐などが生じます。

緑内障の原因

緑内障の原因はほとんどの場合で不明ですが、目の硬さである眼圧が上昇することによって引き起こされることがわかっています。
緑内障は眼圧が上昇する原因によって主に「原発緑内障」「発達緑内障」「続発緑内障」の3つに分けることができます。

・原発緑内障:眼圧上昇の原因が不明な緑内障
・発達緑内障:眼圧上昇の原因が先天的な緑内障
・続発緑内障:眼のケガ、病気、炎症、薬剤などによる眼圧上昇が原因の緑内障

緑内障の治療方法

今のところ、緑内障には根本的な治療はありません。眼圧を下げて進行を遅らせることが治療の基本となりますので、早めの治療開始がとても大事です。
緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査等で診断されます。定期検診などで引っかかった場合は早めに受診しましょう。
緑内障の治療は主に、薬物療法とレーザーや手術による外科的療法に分けられます。

・薬物療法
眼圧を下げる効果のある目薬、内服薬を使用します。角膜、虹彩と水晶体の間にある透明な液体である「房水」の量を減らす、流れを良くするなどで眼圧を抑えます。

・レーザー治療
薬物療法ではあまり効果がない場合、外科的治療を行います。レーザー治療では房水が排出される部分にレーザーを照射し、房水の流出を促進します。痛みはなく3分ほどのレーザー照射で終わります。

・緑内障手術
手術で線維柱帯の一部を取り除いて房水の逃げ道をつくる「線維柱帯切除術」や、人工的に房水を流出させる「緑内障インプラント手術」などがあります。
緑内障のタイプ、進行の程度に応じて最適な手術は違います。患者様とのご相談のうえで適切な手術をご提案いたしますので、不安なことなどお気軽にお聞きください。

よくある質問

Q. 眼圧が正常なら緑内障の心配はありませんか

実は、そうとも限りません。眼圧が高くなくても緑内障を発症しているケースも少なくありません。
原因はよくわかっていませんが、もともとの眼圧値が低い方の場合、眼圧に対して視神経の抵抗力が弱く正常値内でも障害が出るのではといわれています。

Q. 緑内障になったら失明してしまうのでしょうか

緑内障は放置すれば失明することがあります。しかし、きちんと治療をしていれば、ほとんどの場合は失明することはありません。
緑内障は自覚症状がないことが多いので、毎年、定期検診などを受けることが非常に大事です。また、40歳以上の20人に1人は緑内障を患っていますので、40歳を機に一度、眼科を受診するのもおすすめです。

Q. 日帰り手術は可能ですか

患者様の状態により異なりますので、受診時に医師にご相談ください。